これまで、Webサイトの制作はすべて子会社へ一括依頼。各部門から寄せられる細かな修正も紙で指示し、修正後にテストサーバにアップして、それをWeb管理責任者が確認してから公開するという、アナログな方法で行っていた。各部門の間でそれぞれ意図するデザインやメニュー項目が異なるため、一見、きれいなサイトに整っていたが、よく見るとメニューがバラバラだったり、仕様がさまざまだったり、どことなくアンバランス。社内で、「サイトをリニューアルしなければ」という考えが芽生え始めたのは、今から3~4年ほど前のことだった。
「子会社とはいえ、製作を外部に委託するのではコストがかさみます。そのため、自社内でメンテナンスができるサイトへリニューアルし、経費削減をめざすことにしたんです」
そう語る久本さん。とはいえ、当初はCMSについてはほとんど知識がなく、「ニュースなど、サイトの一部に導入するもの」といったイメージしかなかった。そんなとき、「サイトのすべてをCMSで操作できます」と提案したのがインフォネット。各社に新サイトについて提案してもらっていたなか、トータルでCMS 管理ができると謳ったのはインフォネットだけだった。

「初めて『infoCMS』のことを聞いたときは、まったくイメージが湧かなかったんです。どうやってCMSでサイトを構築したり、管理したり、デザインしたりするのかって。でも、実際にWeb画面を見て、CMSを動かす仕組みを見せてもらったら、htmlの知識がなくても簡単に使えそうで、たとえビギナーでもワードが使えるなら誰でも操作できそう、という印象を受けました」
各部門が新商品を発表するたび、商品ページが更新される同社では、多くの社員が同時にサイトを動かすこともある。そんな同社では“ 誰でも”“ 簡単に”“ 迅速に” サイトを更新できることが必須条件だったため、まさに『infoCMS』は打ってつけの存在だった。
「子会社に発注しなくても、これならこちらで情報を更新したり、ページを追加したりできるため、大幅に経費を圧縮できると思いました」
これらのことが決め手となり、『infoCMS』の導入を決定。早速、制作を開始した。