日本容器包装リサイクル協会のWebサイトが開設されたのは1999年8月のこと。以来、「容リ法」に関わる事業者のみならず、リサイクルについての知識を求めるすべての人を対象に、いち早く鮮度の高い情報を届けてきた。しかしその結果として、「情報はたくさんあるけど、知りたいことがどこに載っているのか見つけにくいという声が多く寄せられた」と企画広報部の清水健太郎さん。
そこでリニューアルに向けて踏み切ったのが2013年。「一般的にサーバの寿命は約5年と言われていますが、昨年で6年目に差し掛かっていて交換時期であったことも、リニューアルを検討した理由のひとつです」と、企画広報部長の木野正則さんは説明する。
「以前は、サイト更新作業も外部に委託していたのですが、先方はうちの業務だけに携わっているわけではないので、即座に対応していただけないこともしばしばありました。それに、時には依頼内容が正しく伝わっていないこともあったため、リニューアルを機に、自分たちで更新できるシステムを取り入れたいと常々考えていたんです」(木野さん)
そこで、各社の扱うCMSを比較検討した結果、『infoCMS』の使い勝手のよさが頭一つ抜けていると感じたという。
「更新を内部でおこなうと決めたからには、簡単に使える仕様であることは必須でした。それに、インフォネットのCMSはワード感覚で使いこなせるだけでなく、グリッドを駆使した見た目の斬新さも抜きん出ていました」(清水さん)
同様に見た目の美しさを支持する木野さんによると、以前は、トップ画面に対する不満が非常に大きかったという。
「『ほしい情報を得るために、まずどこをクリックしたらいいのか分からない』という意見を多数いただいていました。私たちの主な事業は、1年間を通じた再商品化(リサイクル)業務ですが、1年単位で更新されるので、毎年、あらかた同じ時期に、情報公開や説明会に関しての詳細を発信してきました。そうした情報を必要とする人たちが、うちのサイトを訪問してくれているのですが、ほしい情報に直結できないという声が多かったため、コンテンツを分かりやすく整理する必要性を感じていました」
インフォネットはまさに、この要望を満たしてくれるベストパートナーだった。また、タッグを組むことを決心した時点では、サイト内の膨大なデータの細かい仕分けが完了していなかったが、レイアウトさえ決めておけば後々配置できることもイメージできたという。
「サイト内が整理されたことで、更新する側にとっても訪問する側にとってもよかったのは、スクロール数とクリック数を減らせたことです。以前のWebサイトは、情報量が増えるたびに縦に伸びていたし、さらなる情報を求めるとクリック数が増えるという問題がありました。リニューアルにあたっては、トップページに『特定事業者向け』『消費者向け』『市町村向け』『協会のリサイクル事業』の4つの入口を設けたので、情報にスムーズにアクセスしてもらえるようになりました」(清水さん)
また、それぞれの入口ボタンをクリックすると、その場で入口ボタンが拡大されてメニュー一覧が表示されるため、ページを行ったり来たりする煩わしさが軽減された。
さらに、「Q&A集」などのコンテンツでも、4つの対象者それぞれに向けて質問を区分けするなどして、サイトの見やすさに徹底的にこだわった。また、「容リ法百科事典」にキーワード検索機能を搭載して操作性を向上させた。