ユーザー事例
成蹊小学校 様
リニューアルを機に建学精神を見つめ直し
CMSを駆使してサイト上で理念まで表現
2015年に創立100周年を迎えた成蹊小学校。「自立・連帯・創造」の力を育むことを理念とする同校は、子どもたちが集団の中においても豊かな創造力で自らを表現できるよう、一人ひとりの個性を大切にする環境作りに重きを置いている。建学以来、そうした姿勢が高く評価され続けてきている同校だが、新たな100年を迎えるにあたって、もう一度伝統を見つめ直し、「成蹊の精神」をより広く世に伝えたいと考えるようになったという。その第一歩として着手したのが、コーポレートサイトの再構築。節目の年を前に気持ちをリセットすべく、サイト上でも新しい試みをはじめる狙いがあった。
CMS導入前の課題
- HTMLで更新していたので、作業できる人間が少なかった
- 載せたい情報が増えるたびに増設して、デザインが乱雑になっていた
- スマートフォンに対応していなかった
CMS導入後の成果
- 簡単に更新できるようになり、作業のストレスが軽減した
- レイアウトや色味を整え、周囲からの評判が上がった
- 保護者が、学校説明会や入試情報を確認しやすくなった
CMS導入でサイト更新が手軽に!作業時間も短縮されストレスフリー
「サイトのリニューアルに向けて本格的に動き始めたのは、2013年4月でした。それまで作業に関して抱えていた問題や不具合、デザイン面での不満について、インフォネットに相談させていただいたんです。すると、担当の方が大変親切に対応してくださり、返ってきた提案内容も非常に分かりやすかったため、新しいサイト作りのパートナーに最適だと直感しました」
そう語るのは、同校で広報を担当する賀屋周防さん。今回のリニューアルでは、例年以上のより詳しい情報を、受験する方に向けて配信したいと考えていました。11月に入学試験を実施するため、その方々にもリニューアルした新しい情報をご覧いただきたいと思って、9月の公開を目指していましたが、リニューアルに向けて準備できる期間が短いことから、不安でいっぱいでした。
「ところが制作スケジュールについて相談した際、学校案内や保護者向けメッセージなど、最低限の情報はそろった状態で9月に公開できると自信を持って答えてくださったので、大船に乗った気持ちでリニューアルに着手できました。それに、最初に骨組みをしっかり整えることで、後からスムーズに情報を追加していけることも理解できたので安心でした」
リニューアルを機に、CMSを使用できるようになることも大きな魅力だった。
「以前はHTMLを手作業で更新していたので、作業できる人間も少なかったですし、更新しているうちにレイアウトが崩れて、元に戻すために余計な時間がかかることも多々ありました。CMSを導入すれば、そうした不測の事態に陥ることもまずないでしょうし、ストレスが大幅に軽減されることも予想されました」
その期待通り、CMS導入後はより楽に更新できるようになったため、作業時間の短縮にもつながったという。この点に関しては、同じく広報を担当している岡田陽子さんも満足しているのだとか。
「小学校のwebサイトは、保護者の方々が更新を楽しみにしているものなんです。イベントはもちろん、日々の生活にいたるまで、子どもたちの学校での様子を知ることができる便利なツールですから。更新を心待ちにしている人が大勢いると思うと、期待に応えるためにも、いち早く、より多くの情報をアップしたくなりますよね」(岡田さん)
デバイスに関わらず閲覧を楽しめるよう並行してスマホ対応ページも作成
また、新着記事を、より美しいレイアウトで楽しんでもらえるようになったことも大きなメリットだった。
「以前のwebサイトは、載せたい情報が増えるたびに増設を繰り返していたため、特にトップページはバナーが乱立して、統一感がない状態でした。それに、スマートフォンに対応していなかったので、一つひとつのページを見せたいレイアウトで見せることができない点にも問題を感じていました」(賀屋さん)
賀屋さんによると、昨今、学校説明会から入試情報にいたるまでスマートフォンで確認する保護者が増えてきているという。そのため、リニューアルにあたっては、スマホ対応が大きな課題のひとつだった。
「PC用に作ったサイトをスマホ向けに最適化していただいた際、フォーマットに沿って文字が改行されたことで、見づらさを感じる箇所も生じましたが、そうした箇所を見つけるたびに、インフォネットに修正対応してもらいました。担当の方は、嫌な顔ひとつすることなく柔軟に対応してくださったので本当にうれしかったですね。おかげでこちらも気を使うことなく、気が済むまで何度も確認させてもらいました(笑)」
さらに、デザインに関しても期待以上のものがあがってきたため、喜びもひとしおなのだとか。
「リニューアルにあたってのキーワードは『児童のいきいきとした表情を伝えること』でした。成蹊小学校が児童たちにとって居心地がよく、豊かな心を育むことのできる環境であることをしっかりと表現したかったんです。そのために、児童たちのいい表情が写っている写真を大きく使ってくださいとお願いしたのですが、撮影日数を十分にとれなかったため、用意できた素材の点数が少なったんです。それでも、お渡ししたものの中から、レイアウトや色味などときれいに合致するものを選んでくださり、非常に手ごたえのあるサイトに仕上がったことがうれしくて。周りからの評判もすごくいいんですよ」
笑顔で話す賀屋さんの横で、岡田さんも頷く。「費用対効果的にも非常に満足度が高いです。サーバーもインフォネットのものを使わせてもらっているので安心感がありますし、サポート体制も整っているから、いつでも電話で気軽に問い合わせできるというのも利点ですよね」
使い方の伝授も簡単だからみんなでサイト作りを楽しめる
こうした変化にともない、サイト上で実現させたいアイディアも膨れ上がっている。
「CMSがあればブログの更新も楽に行えるので、今後はまず、いくつかのブログを開設して、定期的に記事をアップしていきたいですね。日々の生活をWebで紹介することで、児童やご父母、受験生に楽しんでもらえるコンテンツを、どんどん配信していきたいです。写真のアップやリサイズも簡単なので、誰にでもすぐにチャレンジできますし」(賀屋さん)
「なにより使い勝手がいいので、使い方の伝授も簡単にできそうですよね」(岡田さん)
CMS導入をきっかけに、コンテンツ制作のアイディアが次々と生まれているばかりか、サイトに関わる人同士の絆さえ深まりそうだ。たとえば、誰かから誰かへ使い方を手ほどきする際に生まれるつながり、アップされた記事に対する感想……。想像するだけで世界が広がっていくことに楽しさを覚える。
「創立100年という節目の年を迎えるにあたって、今一度、建学の理念を見つめ直し、自分たちのよさをしっかり伝えていきたいという想いが強くなっている実感があります。そのためにも、『学校の顔』としての役割を果たしてくれるwebサイトの存在は不可欠。今後も、成蹊教育のすばらしさをより多くの人に知ってもらうために、さまざまな試みを展開していきたいと考えているので、その過程で得たものを、教育にも還元していきたいです。CMSを活用すれば着実にそれを実現できると確信しているので、サイト作りを楽しみながら、みんなで成長していけたらと思っています」
ユーザー企業紹介

成蹊小学校
所在地/東京都武蔵野市吉祥寺北町3-3-1
校長/倉内 祐子
1915年に、「成蹊小学校」を開校。1924年の吉祥寺への校舎移転を経て現在にいたるまで、自奮自励の精神による自学自修の習慣の確立、一人ひとりの個性に応じた指導という教育が息づいている。